マイ・ボディガード

哀愁漂う復讐劇

あらすじ

政情の不安定なメキシコでは、誘拐は立派なビジネスとして成立していた。裕福な家族はそんな不法ビジネスのターゲットにされており、ボディーガードを雇うことがメキシコでは常識であり誘拐保険に加入するための条件だった。会社を経営しているサミュエル・ラモスは誘拐保険更新のためにその場しのぎで新しいボディーガードを雇わなければならなかった。
雇われることになったのは、かつて米軍の対テロ暗殺部隊に所属していたが、現在はアルコール中毒で給料が安かったジョン・W・クリーシー(デンゼル・ワシントン)。クリーシーの友人レイバーン(クリストファー・ウォーケン)は、アルコール中毒だった彼のためにサミュエル・ラモスの9歳の娘ピタ(ダコタ・ファニング)のボディーガードの仕事を紹介した。
元軍人のクリーシーは少女のボディーガードにまったく興味を示さなかった。最初はピタに「俺は君の友達じゃない」と冷たくあしらったりもしたが、次第に彼女に対し父親のような感情が芽生え、水泳や勉強を教え、家庭教師的な役割も果たすようになった。
そんなある日、ピアノ教室へ通っているピタの帰りを待っていたクリーシーの前に不審な車が通りかかる。

 

監督

トニー・スコット

脚本

ブライアン・ヘルゲランド

CAST

デンゼル・ワシントン(ジョン・W・クリーシー)

ダコタ・ファニング(ピタ・ラモス)

クリストファー・ウォーケン(ポール・レイバーン)

ラダ・ミッチェル(リタ・ラモス)

マーク・アンソニー(サムエル・ラモス)

ミッキー・ローク(ジョーダン・カルフス)

 

 

 

アマゾンプライムビデオで『イコライザー』を見ようとしてたんですが、デンゼル・ワシントン主演で面白うそうだなと思い鑑賞。原作は小説「Man on the fire」で1987年に同タイトルで映画化がすでにされているものを、トニー・スコット監督がリメイクした作品になりますね。

前半ではボディーガードとしてラモス家のもとにきたクリーシーとラモス家の一人娘ピタが親しくなっていく様子を40分しっかりと描いていくんですよね。この40分の間にクリーシーのトラウマと、なんとなく不穏な雰囲気のメキシコの街も描いていくので、いつ事件が起きるかわからない感じが演出されていて良いんじゃないかなとか思います。

後半に入ってからは自分に生きる意味を与えてくれたピタを誘拐されたクリーシーの復讐劇が始まっていくのですが…途中から、あれ?あなたマッコールさんですか??とも思わせる用意周到でスムーズにかつ無慈悲な復讐。イコライザー、その他作品を含めて最強の殺し屋役の多いデンゼル・ワシントンです(笑)

87年版の『Man on the fire』との一番の違いはこの復讐シーンかなと思いますね。87年版はの復讐シーンは完全に怒りに身を任せて進んでいく感じですので。

また違いとしては今回の犯罪は前作よりも複雑に入り組んでいて、クルーシーが犯人を追っていくと、新事実から黒幕が誰か分からなくなっていて、サスペンスとしても非常に面白い作品になっていると思いますね。

プライムビデオでたまたま見つけた映画ですが非常にいい作品に出合えました。