『search/サーチ』観てきたよ
PC画面で展開するサスペンス
あらすじ
忽然と姿を消した16歳の女子高生マーゴット。行方不明事件として捜査が始まる。
家出なのか、誘拐なのかわからないまま37時間が経過。
娘の無事を信じる父デビットは、彼女のPCにログインしSNSにアクセスを試みる。
そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで別人の、自分の知らない娘の姿があった。
監督・脚本
脚本
セブ・オハニアン
CAST
ジョン・チョー(デビット・キム)
ミシエル・ラー(マーゴット・キム(娘))
デブラ・メッシング(ヴィック捜査官)
ジョセフ・リー(ピーター(弟))
劇場の予告ムービーで
”全編モニターの画面でストーリーが展開する!”
って売りで、面白そうだなーとか思っていた『search/サーチ』を今さら鑑賞してきました。
監督のチャガンティはGoogleのグーグル・クリエイティブ・ラボって部署でGoogleのCMのショートムービーを撮ってた人で、今作が劇場映画デビューになります。彼の名前が広がった作品にGoogle Glassで撮影した『seeds』ってのがあります。
今作の売りの一つである全編モニターの画面で話を進めるのを「スクリーンライフ」という手法らしく、ティムール・ベクマンベトフという方が考案し『アンフレンデッド』(14)に用いられたのが始まりだとか
アンフレンデッドでは主人公のPCモニターの画面に映るスカイプの画面や、webページの全体画面だけを映したものでしたが、searchではフェイスタイムのカメラや、マウスカーソル、デビットの捜査で重要そうな所のアップしたりして見やすく編集加えていますね。個人的にはアンフレンデッドみたく画面固定で話が進むのを期待していたのでちょっとガッカリでしたが…まぁ話の展開が分かりやすくなってるから良いっちゃ良いんですが
父デビットが娘のPCに侵入して捜査を進めて行き真相にたどり着くってのが本作のストーリーの大筋、捜査が始まって冒頭のメール、フェイスブック、ツイッターなどのパスワードを解除していくシーン。手間かければ誰でもサイトのロック外せるんだなってのを見せつけられて背筋ゾッとしましたね、今作は近親者だからまだ良かったものの...
本作の楽しみ方はデビットの捜査をヒントに一緒に真相について考えていくのがいいんじゃないでしょうか?そんでもってデビットと一緒に騙されよう!(笑)
そこらじゅうにミスリードと正回答へのヒントがちりばめられてるんで画面越しの情報に神経張り巡らして鑑賞するのがよいかと思います。
ネタが分かっちゃうと途端につまらなくなっちゃうのでネタを調べずに観に行ってほしいですね。
またジョン・チョーはじめメインキャストの演技が凄い!韓流ドラマとかには疎いのでジョン・チョーなんかは『スタートレック』のヒカル・スールー役ぐらいの印象しかないし、デブラ・メッシングについては申し訳ないんですが全く知らなかったですが…デビットが相手が電話に出なくてイラついてタンスをトントンたたくシーンであったり、ヴィックヴィック捜査官がデビットを落ち着かせる所など、細かいところで俳優陣の名演に支えられてる作品だなぁとか感じました。画面いっぱいのジョン・チョーを90分まじまじと見れる映画なんてそうないと思うのでジョン・チョーファンの方はぜひ。